トライアングルストラテジー全エンディング見たので感想を書く(ネタバレあり)-ぐぐりらにっき

【ネタバレあり】トライアングルストラテジー真エンド到達したので感想など

今回も当然ですがガッツリネタバレありになっていますのでご容赦ください。

プレイしたエンディングの順序は

1. フレデリカルート(ローゼル解放してエストラリアを探す)
2. 真エンディング
3. ベネディクトルート(エスフロストと組んでハイサンドを倒す)
4. ロランルート(ハイサンドに降りエスフロストを倒す)

です。

各ルートのプレイ時の感想を書いていきます。

## フレデリカルート

1週目は何も調べずに思った通りの選択肢をとり、フレデリカルートを選択。

以前の記事にも書きましたが、最初はベネディクトルートに賛同しかけましたがあまりにもベネディクトが横暴で無理ってなってしまったのでフレデリカルートにしました。

こちらのルートでは、エグスアムがウォルホートに攻めてくるところを離脱したベネディクトに任せて、その隙に塩湖にいってローゼルを解放し、そのままみんな連れて海に行くというルートになります。

戦闘は三つで、

1. ライラ戦
2. カンセル戦
3. イドー戦

という感じ。1周目ということもあって育成も十分ではなかったのでどの戦闘も苦戦しましたね。

撤退も何回かしました。

エンディングはセレノアが味方を逃すために犠牲になりますが、それ以外は割と悪くないエンディングなのではないかと思いました。ちゃんと海までたどり着けて塩に困らない国を作ることができてフレデリカの理想は叶えることができました。

ノゼリアはグスタドルフとかエグスアムとか普通に残っているので争いは収まりませんでした、ベネディクトはウォルホートの復権を目指してグスタドルフに仕えるというエンディングです。

個人的にはまあここまで救ってあげる義務もないよなあとか思ってしまうので、これでも別にいいかなと思うのですが。自分の周りの人だけでも幸せにできるならそれでいいのでは、と思ってしまいますね。ここらへんは個人の価値観によるでしょう。

このルートを終えたあたりで、なんでベネディクトはそこまでウォルホートに思い入れがあるんだ...?シモンのおじさんに何か恩でもあるのかしらと疑問に思えてきました。かなり狂気的なほどの復権への執着を感じます。(この理由はベネディクトルートをやるとわかります)

戦乱が終わらないだけだとこのルートのデメリットが弱いと開発人が感じたのでしょうか、セレノアが犠牲になるという展開は必然ではないように感じますが、確かにセレノアが生きていたエンディングであればこれでもよいのではと自分は思ってしまいますね。

個人的には一番最初に選ぶルートとしてはベネディクトルートかこのフレデリカルートが多いのではないかなと思いました。ロランルートは冷静に考えて何も解決しなくね？と思ってしまったのは自分だけ...?

## 真エンディング

2周目はネットで調べて真エンディングになるようなルート分岐を選択していきました。

Moral, Benefit, Freedomが満遍なく正解になるような設計になっていて面白いなと思いました。

バランスって大事だよね、となります。(月並みですが)

こちらではウォルホート城に攻めてくるエグスアムを火計を使って撃退しつつ、エスフロストでスヴァローグと協力してグスタドルフを倒しつつ大鐘砲を手に入れ、ローゼル解放と女神教を終わらせるためにハイサンドを討つ、という全てを同時に行う欲張りコースです。

火計があればエグスアムは撃退できるし、スヴァローグがいればグスタドルフも分隊でどうにかできるし、大鐘砲があればフレデリカルートではローゼルを蜂起させた後どうする問題を解決できるということで確かに実現できればよさそうです。

(ただいくらスヴァローグの手助けがあるとはいえ分隊で片手間にやられてしまうグスタドルフ、どうなのよ...)

このルートの戦闘は少し他ルートより多くなり、

1. ベネディクト隊の火計をつかったエグスアム撃退戦
2. ロランとスヴァローグvsグスタドルフ
3. 塩湖でフレデリカvsカンセル戦
4. エグスアム二戦目
5. ライラ戦
6. ラスボス戦(イドーと教皇)

と盛りだくさんです。分隊楽しいい。

エピローグでは大団円という感じで全て丸く収まるハッピーエンドでした。

フレデリカとの結婚式も行われる、という文句のつけようがないエンド。

## ベネディクトルート

ベネディクトルートではエスフロストと手を組み、ハイサンドを倒していきます。

親の仇なのでロランは離脱します。

(ロランは途中から育てていなかったので戦力的には痛くも痒くもありませんでしたw)

このルートを選ぶと次の三つの戦闘が待っています。

1. クラリス戦
2. エグスアム戦
3. 教皇戦

こちらは前2つのルートで戦ったカンセルやライラとは戦わなかったですね。

グスタドルフがこの2人相手にするという強キャラっぷりを発揮していたらしく、セレノア等は戦わない、というストーリーですね。

自分は2周目のデータを使って攻略したのでだいぶ楽でした。クラリスとは初めて戦ったですがそんなに強くなかった...(商人なのでしょうがないですが)

フレデリカルートでも真エンディングでもクラリスとは協力関係なので、こちらのルートだと戦うことになるのかーと意外でしたね。

真エンディングでも垣間見れていましたが、エグスアムも女神教の支配に疑問を持っていて、かつ自分の実力的にも自信を持っていて過度に恐れているわけでもなく、自責の念にかられているライラとも違うのでセレノアたちと協力できないかと思うプレイヤーも多いと思うのですが、どうにも彼は野心家すぎて、自分がいちばんじゃなきゃ気が済まないから手を組まない、といって断られるのですよね。

個人的に本編を見ていてずっと彼はほんとはいいやつだと思っていたのに、そんな小さな男だったのか。。とがっかりしました。がっかりしたのでフレデリカ+ユリオ+ベネディクトで連続魔法で燃やしまくりました。あっけなかった...

そんな小さなプライド捨てて一緒にやれればよかったのにね。

特に大義とかもなくただ1番になりたいという感情だけで敵対する彼が一番よくわからなかったですね。

ラストの教皇戦はそこまで苦戦しなかったですが、たまに教皇が打ってくるマップのどこにいても複数に当たる高火力の魔法が強かったです。

運良く誰も落ちませんでしたが、初見で行動順が悪いと複数落とされて一気にキツくなるというのもありそうです。真エンディングでもイドーのお供で教皇は出てきますが、あれより強いです。エルフリックを体に取り込んでいるから、なんでしょうかね。

ベネディクトルートのエンディングでは、ハイサンドを倒してローゼル解放と女神教の支配の終了、塩の自由取引などで自由なノゼリアが訪れるものの、自由すぎて貧富の差が拡大していってしまう、という語られ方でした。

最後、僧侶になったロランとイドーっぽい人が貧困街の人々を助けているカットで終わるのですが、あまり後味は良くないですね。

真エンディングとの差分はもちろんグスタドルフが生きていること、ロランがいなくなりセレノアがグリンブルク王になること、なのですが、やはりグスタドルフ目指す弱肉強食の世界からは逃れられないようです。

ベネディクトは大戦後に必要出ればグスタドルフを倒せばいい、と言ってましたが、ベネディクト自体がこの弱肉強食の世界をどうにかしたいという欲求があまり強くなく、あくまで彼の欲求がセレノアを王にすること、ウォルホートの再建なので、やらなかったのでしょうね。

というより、ベネディクトもどちらかといえば弱肉強食でもよいのでは、くらいに思ってそうなイメージもあり、そもそもグスタドルフが目指す世界と共存するような方向の野望を持っていると言えるかもしれません。

ベネディクトルートの最終話が「操り人形の踊り」という題名で、第一義的にはもちろん「イドーがハイサンドを支配するための教皇=操り人形」という構図なのでしょうが、セレノアがベネディクトの操り人形、という意味も被せているのだろうな、と読める描かれ方がされていましたね。

ベネディクトがセレノアを利用してまで成し遂げたかった理由がこのルートでは語られるのですが、自分にはあまりしっくり来なかったです。

ベネディクトはセレノアの母、デストラに思いを寄せていたものの、グリンブルク王からシモンへ物のようにセレノアとデストラが渡されたのが我慢ならなかった、その時自分が何もできなかったのが悔しかったから、という独白がありましたが、いまいちその繋がりが理解できませんでした...

ただ、割とロジカルな人間である自分からすると、ベネディクトルートはそこまで悪い選択でもないのかなあと思えていました。ベネディクトルートを最初に選んだプレイヤーも多いんじゃないかなあと想像しています。少なくともロランルートやフレデリカルートより選択時に懸念されるポイントが少ないし、説得する時もエラドールが「いい案だと思うけどなんか嫌な予感がする...」みたいなことを言うのですが、ほんとにこの程度の懸念なのですよね。自分もベネディクトの狂った執着みたいなものを感じなければこのルートを選んでいたと思います。

自由だけど弱肉強食な世界って、言ってみれば現代の資本主義の世界もこの問題を抱えていて未解決な訳で、これをグッドエンドと呼ばないのはわかるのだけど、じゃあどうやって解決するのよ、という気持ちにもなるわけです。資本主義社会で一定の生活水準を維持するような福祉的な仕組みがある現代でも貧富の差はあるわけで、これを解決する方法は僕達も模索中なわけなので、ベネディクトルートは宗教からの脱出と資本主義の到来、というエンディングだと捉えるならば歴史が進んだだけとも言えると思うんですよね。

良い悪いの基準は人それぞれですが、自分個人としては歴史が進んだと言う意味ではいいエンドなのかなと感じ、さらにいえば新エンドではどういう策を講じて全員が平和に平等という世界を実現したのだろうという気持ちになりました。

## ロランルート

最後にロランルートをプレイしました。

ここまでも少し書いてきましたが、ロランが提案するグリンブルクを丸ごとハイサンドに渡すという策は三つのルートの中で一番ないなあと思っていて、結局最後になりました。(フレデリカがいなくなるのが戦闘面でもストーリー面でもつらい...)

真エンディングも含め、残りの三つのルートは全てハイサンドと敵対するので、このルートだけ敵として出てくるキャラクターやマップが他と違って面白いという点はあります。

本作のトライアングルストラテジーと同様に三つの勢力が出てきてルート分岐するファイアーエムブレム風花雪月と比べて、ルート分岐が細かいのと、ルートによってステージもかなり変わるので周回していても飽きない、みたいなところが良い点ですね。どのルート選んでもステージは同じ感じだと飽きてしまいますし、ルートが分岐している感じがしないですが、今作はそういった点で選んだルートによって敵キャラもステージも変わるので楽しいです。

ロランルートでハイサンドに降ると、次の三つの戦闘をするルートになります。

1. シクレス戦(エスフロストの憲兵さんね)
2. グスタドルフ戦
3. スヴァローグ戦

個人的にグスタドルフとスヴァローグが逆なのかな、という予想でした。グスタドルフはラスボスじゃないんですね...

シクレス、グスタドルフはエグスアムと一緒に戦えます。このルートだけの特権ですね(あまり強くないですが...)

シクレスはあのエスフロストの門のところで戦うのですが、高低差があるマップで主人公も友軍で参加するエグスアムも全然登れずに役に立たなかったw

やっぱりこういうマップではヒューエットやフラナガンがいると使いやすいですね。

マクスウェルの高低差もある程度飛び越えられる特技とかも使えるので活躍できます。

個人的にはスヴァローグと最後に戦う理由がなんかなあという感じでした。

半ば自暴自棄になってエスフロストに大鐘砲をぶっ放し始めて引きました...

しかも自分は塩の密売を手伝うところでスヴァローグの信頼を得るというルートを通っていてこれなので、「おっさん待てよ。。。」となりました。若干ご都合的な感じで、他のルートと同様に3戦分用意するために自然な相手となるとまあスヴァローグしかいないのかもしれないですね。

スヴァローグ戦は溶鉱炉に大鐘砲をぶち込んだせいで溶けた鉄が流れているステージで結構難しかったです。戦闘中もスヴァローグが自暴自棄になっていて味方を巻き込んだ全体攻撃を打ってて笑いましたw

エンディングはエスフロストを滅ぼしてハイサンドがノゼリアを統一、戦争はなくなり大部分の民は平和に暮らせるようになったものの、ローゼルは塩湖で奴隷生活のまま、エスフロストにあった蔵書は全て焼け(これはスヴァローグのせいですがハイサンド的には焼けてなくても処分するつもりだったそう)、離脱したフレデリカはセントラリア教という女神教に反対する教え(ローゼルの伝承のこと)を説いて周っているという噂をジーラが聞く、というカットで終わるというこれまたモヤモヤが残るエンディングでした。

(フレデリカは剃髪して尼さんになっているということで、グラフィックはなかったですが個人的には見てみたかったですね〜)

ローゼルの待遇が改善しないことに加えて、研究などの自由はもちろんなく、規則を破った人も岩塩鉱床や塩湖で同様に働かせていた、みたいなナレーションもありました。

エスフロストの掲げる自由が実現するベネディクトルートでは貧富の差が拡大していくという資本主義的な問題が描写される一方で、こちらではベンサムの最大多数の最大幸福的な考え方で(少なくともロランは)平和を実現しようとしたものの、イドーによる偽りの女神教による支配は変わらないというエンディング。

確かにローゼルの扱いはひどいものの、それ以外で問題はなくロラン的にはハッピーだったのだろうなあというエンディングで、他ルートでみていたハイサンドのひどい行動もこのルートだとあまり強調されないので(教皇の正体もわからないし人形とかもでてこない)これでも良いと考える人もいるのでしょうか。

本作のストーリー展開的に、序盤から中盤にかけてはプレイヤーがエスフロストへの敵意を感じるようなイベントが多く、少しずつハイサンド側の女神教の危うさが浮き彫りになってくるという印象だったので、終盤には個人的にはグスタドルフよりもイドーに一泡吹かせてやりたいという気持ちが止められなくなってしまい、このロランルートは一番自分としてはナシだな〜となっていましたね。

まあでも選ぶ前はハイサンドに降っても何も解決しなくない？と思っていたのですが、実際に平和そうな街並みの様子をエンディングで見せられると少しぐらつくのも確かですね。

うーむ、難しい。

## まとめ

全4ルートのエンディングをみたので、戦闘のまとめやエンディングの感想などを徒然なるままに書き連ねました。

もちろん真エンドはハッピーエンドなので置いておいて、その他三つはどのエンディングも一長一短あるような結末になっていて、その塩梅がすごくバランス取れているなあという感想です。

結果を見てみても三つのうちどのルートがマシかな、みたいなのが言い難いですね。

個人的には、全部のエンディングを見た上でやはりフレデリカルートがまだマシかな、という気持ちです。セレノアが死ななければなおよしですね。(むしろその分の調整のためにセレノア死亡が付け加えられたんじゃ？となるくらい)

ベネディクトの異様な執着も無理だしハイサンドに降りたくもないので仕方なくフレデリカルートでしたが、ロジカルにはわからんでもないのでベネディクトルートも悩む、ロランルートは選ばないかな。みたいな感想は初見から変わらなかったですw

他の方がどのルートが好きなのかとても気になりますね〜。

最後までよんでいただきありがとうございました。

トライアングルストラテジー全エンディング見たので感想を書く(ネタバレあり)

0 件のコメント:

コメントを投稿

このブログを検索

POPULAR POSTS

SPONSORED LINK

RECENT POSTS

TWEETS

ARCHIVES

LABEL

CONTACT