フィンテック初心者がビットコインを学べた「仮想通貨とフィンテック」

2017/12/11

diary 読書

t f B! P L
どうもこんにちはーー

ぐりです!


今回はこの前Kindle Unlimitedの紹介記事でも少しだけ紹介した、

「仮想通貨とフィンテック」(苫米地英人)

を読んだのでその感想と、大事なところを忘れぬようメモ。
自分もこの分野は初心者なので、フィンテック初心者に向けてわかりやすくまとめたいと思います。

読んだ感想



初心者向けに書かれていて割と読みやすかったです。
序盤は通貨とは何かというレベルからスタートし、通貨の持つ機能や歴史的にどのようにん発展してきたかを丁寧に説明してくれています。

網羅的、とは言えませんが、仮想通貨であったりフィンテックといった現代の技術がどのような種類のものなのかを把握するために必要十分な前置きがあるといった印象でした。

通貨の機能(価値の保存、価値の基準、価値の交換)や通貨の歴史(金本位制から管理通貨制への移行)などの説明が終わると、本書のメインテーマである仮想通貨(ビットコインなど)やフィンテックといったキーワードが何を指すのか、またこれらが普及することで数十年後にはどのような未来が待っているのかなどの筆者の予想図が語られていきます。

特に後半の、近未来の通貨のあり方を予想している部分は面白く、また怖くもありました。この記事を書いている2017年12月現在、投機的な目的でビットコインが興隆を極めているようですが、本書ではそのような投機的な面だけでなく、


ビットコインが本質的にどのように社会を変えるか

という視点でビットコインを初心者に向けて説明するスタンスを取っているように感じました。

フィンテックとは


フィンテックとは、英語で書くとFintechという造語です。
Finence(ファイナンス)+Technology(テクノロジー)から来ており、語源からわかるようにITを用いてファイナンス上の問題を解決しよう!みたいな分野のことです。

AIやIoTといった言葉とともに最近よくニュースや新聞でも取り上げられている単語なので
聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。

本書を読むまでは、ただただ社会が便利になっていい感じになるだけでそんなに大きく社会の構造が変わるもんでもないのかなあーなんて楽観視して聞いていた単語でした。

しかしこのフィンテック、このまま進化を続けることでガラッと社会が変わることになるのでは、ということが読んでみてわかりました。めっちゃインパクトでかそう。
AIが人間を超える(シンギュラリティ)とか職を奪うとかって結構危機感を煽るニュースがあったりしてそっちがぱっと見はっきりと見えてこええ、ってなると思うのですが。

お金のこととかの方が身近なのか、こうなるかもよ?って予想図を見せられるとよりリアルにイメージできる気がします。

いままで国しか通貨発行権を持たなかったのが、それに対応して民間銀行などが仮想通貨を発行するようになり(三菱東京UFJが2017年秋に発行開始)、これまでの歴史上にないステージに足を踏み入れ始めてるんだという。国以外が通貨発行するなんて確かにすごい時代かも。

フィンテックがなかったとしてもAIなどが銀行の立ち位置を脅かすとは思うのですが、例えばクレジットカード会社などもなくなるだろうと予測しています。
今まであったものがなくなるのはフィンテックに限らず他の新しい技術でもそうですが、ただ単に決済が楽になる、とかそういう次元のお話ではどうもなさそうです。

うーむ。知らないでは済まされないなあ。

Bitcoinとは?


いまバズワード的な単語になってるビットコイン(書いてる2017年12月現在、ですが)。
発明者はサトシ・ナカモトとか言われているそうです。
ブロックチェーンという技術がビットコインを成立させている要となっています。

アイデア自体はそれほど新しいものではなく、1990年代あたりから研究されていたらしいです。
近年のネットワークインフラや計算機環境の発展によってようやく現実的な技術となって来たために普及し始めてきました。この辺りもAIとかディープラーニングの発展と似ていますね。ハードの部分がアイデアに研究に追いつくまでのタイムラグがあるみたい。

なぜ流行ってる?


バズっている理由は、ビットコインの本来の使い方ではない、投機的な使い方をすると儲けるチャンスがあるから、です。

本来ビットコインは銀行より安い手数料で海外などに振込が行えたり、一部の店舗で決済が行える電子上の通貨、といった意味合いしか持たないものです。(これだけでもすごいインパクトのありますが笑)

ビットコインは仮想的な空間での使用だけでなく、現金に交換でき、さらにその相場は変動するように作られているので、今まであったような株みたいな使い方をしてお金儲けしている人たちがいっぱいいるため、こんなにも流行っているんですね。

チューリップバブルのように、本来の価値とは関係なく価格が高騰していく様がなんとも恐ろしいですが、本書では先にも述べたように投機的な側面ではなくあくまでビットコインの持つ本質的な側面によって社会がどのように変わるかが予想されています。
    ちなみに筆者はビットコインを投資の対象とするのはリスクが大きいと考えています。
    まあ、本来投機的な目的のものではないわけですし、当然っちゃ当然?なんですかね。

    安全なの?


    ビットコインは、決済情報などのデータの改ざんを防ぐためにマイニングという仕組みを取り入れています。

    単一のサーバーではなく分散して取引のデータ(帳簿データ)を管理していくような仕組みになっているため、取引データの正しさを証明する仕組みが必要不可欠になります。

    そこで取り入れられたのがマイニングという仕組みで、簡単に言うと、取引データをブロックチェーンに保存する前に、その取引が正しく行われたかどうかをユーザーたちに確かめさせる仕組みです。

    この取引データを確かめるユーザーのことをマイナー(マイニングする人)と呼びますが、マイナーは膨大な計算機環境を用いてその取引データが正しいかを計算するのです。
    一番早く正当性を確かめられたマイナーには報酬がビットコインという形で与えられます。

    つまり、

    マイニングとは、報酬を使ってユーザー同士が不正をしないか監視させあうように仕向ける仕組み

    ということができるでしょう。かしこーい。

    また安全性の話のついでですが、以前マウントゴックス取引所が破綻して大きなニュースとなり、「ビットコインもここでおわり」的なことを思った人も多いでしょう。(僕もよく知らなかったのでそうなのかなあと思ってました)

    読んでみて知ったのですが、取引所が破綻しただけでビットコインの仕組み自体に限界がきたというわけでも、安全性に問題があるというわけでもないみたいです。
    もちろん絶対安全、というわけではないみたいですが、まだまだ未来のある技術ではないかと筆者は見ているようでした。

    まとめ



    投資目的でいろいろ騒がれているビットコインですが、本来どんなものなのかとか今後どのように社会に影響を与えていくかが知れて良い本でした。

    今後もアンテナ張って動向に注目していきたいです。


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