ファイナンス初心者におすすめ「ざっくりわかるファイナンス」

2017/12/14

diary 読書

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こんにちは!

ぐりです。

今回はファイナンスについて苦手意識のある方、あんまよくわからん!て方にオススメのわかりやすい本を読んだのでその紹介と知識のちょっとしたまとめの記事を書いていきたいと思います。

ざっくりわかるファイナンス
〜経営センスを磨くための財務〜
(石野雄一)



って本です。

kindle unlimitedの対象本だったので無料だったし、評価も良さそうだったからとりあえず読んでみたけど、結構読みやすくてわかりやすかったので紹介しようと思った次第です。

kindle unlimitedの体験記事も書いてるのでよかったらどうぞ!

Kindle Unlimitedが1ヶ月無料なので試してみた

ファイナンスと会計


タイトルにあるように、ファイナンスについて簡単に説明した本です。
ファイナンスと財務という二つの単語がタイトルに含まれていますが、これらは同じものを指しています。

ファイナンス=財務

また、ファイナンスと混同されがちな「会計」という単語がありますが、これは財務(すなわちファイナンス)と両輪になるようなものです。ちなみにカタカナ語だとアカウンティングと言います。(ファイナンスと比べて圧倒的に馴染みがないのが面白いですね)

なので、まとめると

ファイナンス=財務 <-> アカウンティング=会計

という関係になります。
よく使われるのはこのうち「ファイナンス」と「会計」なので、この記事でもこの二つの用語を使っていきたいと思います。

会計のお話


タイトルからすると、ファイナンスのことしか説明されないのかなという印象でした。
しかし読んでみるとイメージとは違いました。

この本のいいところは、

会計のこともそれなりにちゃんと説明されている

というところです。
第1章が会計とファイナンスの違いについてスポットライトを当てて説明しているのですが、そこでそれ以降の章で必要な知識が整理されていてとてもよかったです。
第1章で会計の基本が説明された後、2章以降でファイナンスのおはなしが始まるといった構成になっています。

そのため、ファイナンスはもちろんのこと、会計についても前提知識が必要とされていないことがこの本の最大の魅力ではないかと思います。

第1章では会計の基本として、決算書について見ていきます。
決算書は
  • 貸借対照表
  • 損益計算書
  • キャッシュフロー計算書
の三つから構成されます。
以下、ざっくりとしたまとめ。

貸借対照表


バランスシートとか呼ばれたりもします。
左の欄には資産、右の欄には負債と資本(純資産)が並びます。
左と右の欄は総額が同じ値になるのでバランスが取れているのでバランスシートと呼ばれています。
バランスシートは、その企業のある時点での資金運用・調達の状況を記したもの、という認識でいると良いと思います。
右側の欄で調達した資金と左側の資産サイドで運用して利益を生み出す、というサイクルの一瞬を切り取っているイメージです。

損益計算書


これはかんたん。
ある期間の間で、収益がいくら発生したか、その収益を生み出すのにかかった人件費とか材料費を引いた残りの利益はいくらか、みたいなものを記したものです。

損益計算書で記した利益の部分がバランスシートの資本の部分に追加される(それに伴って左側の資産の部分も増える)ので、

損益計算書 = 原因
貸借対照表 = 結果

という関係になっています。

キャッシュフロー計算書


これは、企業にどれだけの収入と支出があったかというキャッシュの動きを表すものです。バランスシートの現預金の増減の部分の内訳に影響してきます。

利益などはキャッシュが動いてなくても認識されますが、キャッシュは現金が動いて初めて認識される、という違いを捉えておくとわかりやすいです。

たとえば、製品が売れたとしてもその代金を1ヶ月後に支払うような契約だった場合、利益の部分には製品が売れたその時点で売り上げ分が計算されますが、このキャッシュフロー計算書では1ヶ月経つまでは売上金が計算されません。

会計と比較したファイナンス


ファイナンスの本なのに会計の説明をがっつりしてしまいました笑

これまでみた、「利益」と「キャッシュ」の二つのうち、

「利益」を扱うのが会計で、「キャッシュ」を扱うのがファイナンスです。

「過去、現在」を扱うのが会計で、「現在、未来」を扱うのがファイナンスということもできます。

利益を重視する会計だけでは、利益は出ているけれどお金がなくて倒産してしまう(いわゆる黒字倒産)といった問題も起こりえます。
利益だけでなく、キャッシュの動きも考慮して企業を運営していかなくてはいけない、という「会計限界説」なんてものもあるみたいです。

会計の説明をしっかりしてファイナンスについては紹介できませんでしたが、会計の知識と照らし合わせながらファイナンスを学ぶと理解も早いのではないかと思い、会計重視で説明しました。

面白そうと思ったら読んでみてください。僕がファイナンスについて説明するより圧倒的にわかりやすいはずなので。笑

まとめ


kindle unlimitedの紹介ページ

Kindle Unlimitedが1ヶ月無料なので試してみた

でも書いていますが、

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」(山田真哉)

が会計の本として有名です。合わせて読んでみると理解が進むかもしれません。
興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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